毎日頑張るあなた、「うつ病」って、他人事だと思っていませんか?
でも、「働くひと」と「うつ病」は切っても切り離せない問題。
「女性は男性よりも1.6倍ほどうつ病になる人が多い」と言われています。
働いているとつい無理をして「気づかないうちに、うつ病になっていた」なんてことも!
本やテレビを見ても頭に入ってこない…、何だかやる気がでない…そんな時は、うつ病の可能性があります。
この記事では、うつ病の初期症状から程度別の症状について、徹底的に紹介します!!
わたしの職場にも、心の病気になって通院しながら仕事をしている先輩がいます。うつ病は誰にでもおきる可能性があるんです!
「自分は大丈夫でしょー」と思っているそこのあなた!そういう人こそ危険です。
ぜひこの機会に自分はうつ病じゃないか、確認してみてください♪
うつ病だと、違和感が長期間続く
気分が落ち込んだり、やる気が出ないことって、誰にでもありますよね。
この前も仕事でミスをして怒られちゃった…
こんな風に気分が落ち込んでも、数日たてば元に戻るはず。
でも、うつ病の場合は気分がなかなか元に戻らないのが特徴です。
うつ病になると、その状態が数週間から、長いと半年、時には1年以上も続きます。
うつ病になると、ゆううつでやる気がおきない状態が「半年~1年以上」も続くこともあります。
長期間、気分が晴れない場合は、注意が必要です。
「こころ」と「からだ」に現れる症状
うつ病は、こころだけの病気ではありません。体にも症状が現れます。
うつ病は脳の機能の一部に障害が起きている状態なので、感情だけでなく、体のいろんな箇所に変化が起きてしまいます。
このほかにも、様々な症状があって、人によって症状が違います。
こんなに症状があると、うつ病だと判断するのは難しいね
ただ一つの指標として、うつ病は以下の特徴が多いようです。
- 複数の症状が出る
- 症状に波がある
「症状に波がある」というのは、午前中は症状が強くて何もできないのに、午後からは回復してきて頑張ってしまう、など、一日を通して症状が変動することです(専門用語で、日内変動といいます)
その他、季節によっても症状に違いがあります。
日の出る時間が短くなる「秋~冬」に症状が重くなるケースが多いようです
からだの症状で一番わかりやすいのは、睡眠障害!
からだの症状の中で、一番わかりやすいのは、睡眠障害です。
寝れなかったり、寝てもスッキリしない、途中で目が覚める…などなど、「うつ病になった方の9割が、睡眠の悩みがある」とも言われています。
- 日中に強い眠気を感じる
- 早朝に目が覚めて、そのまま眠れなくなる
- 布団に入っても30分~1時間以上寝れない
- 眠りが浅く、夜中に何度も目が覚めてしまう
- たくさん寝ても熟睡できない
こういった睡眠障害は、1番わかりやすい体からのSOSです。
いつもの自分と違うなー、と違和感を感じたらそのSOSを見逃さないで、早めに対処することが大切!
「睡眠障害 病院」と検索するだけで、たくさん病院が出てくるはず。近くの病院に相談してみて!
うつ病の症状の重さ
うつ病の症状の重さは、国際的な分類表をもとに診断されます。(ICD-10)
病院での診断でも使われる基準です。①〜③、④〜⑩でそれぞれいくつ当てはまるか、確認してみてね♪
- 憂鬱な気分で、何もする気がおきない
- 興味や喜びの喪失
- 疲労感の増加
- 自己評価や自信の低下
- 無価値感や過剰な罪責感
- 自殺や死について繰り返し考える
- 将来に対する不安や悲観的思考
- 集中力や決断力の低下
- 体重と食欲の変化
- 睡眠障害
軽症
①~③のうち2つ、かつ、④~⑩のうち2つが当てはまる
中等症
①~③のうち2つ、かつ、④~⑩のうち3、4つが当てはまる
重症(精神病の症状を伴わないもの)
①~③のすべて、かつ、④~⑩のうち4つが当てはまる
重症(精神病の症状を伴うもの)
重症(精神病の症状を伴わないもの)に加えて、妄想や幻覚、幻聴、幻臭の症状がある
このように、うつ病にも段階があります。
うつ病は診断が難しい
うつ病は、専門家でも診断が難しい病気です。
うつ病なのに、それがわかりにくい場合も多々あるんだ
例えばうつ病の中でも、仮面うつ病(頭痛や腰痛など、体の不調があって、内科などを受診しても異常が見つからないケース)や、微笑みうつ病(外では元気に振舞うのに、家に帰ると塞ぎこんでしまうケース)といったものもあります。
また、別の病気なのに、うつ病と似た症状の病気もたくさんあります(神経症、心身症、認知症、慢性疲労症候群)
うつ状態が続くからといっても、うつ病とは限りません。
専門家でも診断が難しいので、自己判断は絶対ムリです!
なので、とにかく迷ったら、ひとりで抱え込まないで、専門家に相談することが大切。
迷ったらとにかく専門家へ
最近眠れない、仕事がツラすぎる…そんな場合は一人で抱え込まないでください。
友人や家族に相談しにくいことも、第三者に相談するだけでスッキリしますよ♪
最後に、ツラくなった時のオススメ相談先をご紹介します(いきなり病院に行かなくても、まずは相談!)
公共のサービスを利用する
地域の保健所には精神福祉相談の窓口が設置されています。
うつ病や引きこもりなど、心の病気全般の相談を無料で受けることができます。
意外と知られていないんだよね♪使えるものはフル活用しよう!
電話や対面で、保健師や精神保健福祉相談員などの専門スタッフが対応してくれます。
お住まいの地域で「精神福祉相談」と検索してみてください♪
有料のオンラインサービスを利用する
わたしがオススメしたいのは、オンラインの相談サービスです。
中でも、「よりどころ」はオンラインなので病院に通う必要もなく、1回1,500円~と格安なので、気軽に相談することができます。
精神科医が監修しているのも安心!
いきなり病院に行くのは気が引けるし…、でも身近な人には相談しにくいし…、という方はぜひ使ってみてください♪
大切なことは、「いつまでも、ひとりで抱え込まないこと」
不安を口に出すだけでも、心配事が整理されて気持ちがスッキリするものです。
少しでも体に違和感があったら、「仕事が忙しいから」と後回しにしないで、自分の心と体を労わってあげてくださいね♪